みなさん、「佐柳島」ってご存じですか?
猫島として有名な島なんですが、猫島の中でも珍しく「観光客もエサやり可能」らしいんですよね。(やりすぎはNG)
ということは、猫たちもエサ目当てに観光客に寄ってくるだろうし、人慣れしていてたくさん触らせてくれるはず…。
と言うわけで、2024年4月のとある平日。
猫と癒しを求め、香川県にある猫島「佐柳島」へ行ってきました。
(動画はこちら↓)
多度津駅→多度津港→佐柳島
大阪からバスで丸亀へ移動して、快活クラブで1泊。
翌日、丸亀城などで遊んでから、昼過ぎにJRで多度津駅へ移動しました。
佐柳島には自販機が無く、商店も不定休のようなので、最低限の食料と飲み物を駅前のセブンイレブンで調達。
キャットフードは、多度津周辺では買えなそうだったので、丸亀のホームセンターで調達済。
徒歩で多度津港へ向かいます。
JR多度津駅から多度津港は、歩いて15分くらい。
多度津港到着。
ここからフェリーで佐柳島へ渡ります。
多度津港14:00発→佐柳島(本浦)14:50着のフェリーに乗ります。
これが乗船券販売所。
最初は閉まってたけど、出発の30分前くらいになると、係の人が来て開けてくれました。
多度津→佐柳島(本浦)で片道690円。
往復で買うと1320円で、ちょっとだけお得です。
これから乗船する、「新なぎさ2」。
船体に描かれているピンク髪のキャラクターは、多度津のマスコット「さくらちゃん」。ファンキーですね。
出港まで20分以上ありましたが、「もう乗っていいですよ」とのことで、乗船しました。
2階の船室は貸し切り状態。
ほかの乗客も数人いましたが、みんな1階。こっちのほうが見晴らしいのになあ。
後方にはベンチもあります。
ここ、寒いけどめっちゃ気持ちいぃ!
14時ちょうどに出港。
約25分で最初の寄港地「高見島」に到着。
遠めだと、きれいな三角形の島です。
停泊時間は短く、荷物を降ろしたらすぐ出港。
高見島を出てからさらに約20分で、佐柳島(本浦)到着です。
きっちり時間通り、14:50分に到着。
ほとんどの乗客がここで降ります。
佐柳島上陸→南部→北部
フェリーを降りてすぐの間合い室、広場の周りには、すでに数人の観光客とたくさんの猫。
ベンチも置いてあって、ゆっくり猫たちと戯れることができそうです。
佐柳島は周囲が6.6㎞ありますが、歩いて周れるのは「南東側の海岸沿い」だけ。
内陸部や西側には行けません。
主に、「南部の本浦地区」と「北部の長崎地区」、そして「その2地区をつなぐ道路」しか行けないということ。
日没後は集落近くでもイノシシが出るらしいので、島内の散策はできません。
観光客向けの注意書きです。
・ゴミは必ず持ち帰る。
・家の敷地に勝手に入らない。
・エサは食べきれるよう少しずつあげる。
・道路の真ん中でエサを上げない。
という感じ。
テンション上がってやらかしてしまわないよう、気を付けます…。
とりあえず、本浦港から南へ向かって歩いてみます。
その辺の道に、普通に猫が転がっています。
車もほとんど通らないし(島にある車は1~2台?)、猫たちも安心してくつろげますね。
猫たちと遊びつつ、ゆっくり移動します。
結構人慣れしていて、ニャーニャー鳴きながら近寄ってくる猫も多いです。
本浦集落の南端まで来ました。
島は一周できないので、ここで行き止まり。
本浦港から真っ直ぐ来れば、歩いても10~15分くらいでしょうか。
一度本浦港まで引き返し、ベンチで休憩。
ほとんどの観光客はすでに移動していたので、ゆっくり猫たちと遊べました。
本浦港から少し北上すると、道沿いに神社があります。
神社の南側が猫スポット。
近所の方がエサやりされているらしく、エサ皿なども置かれていました。
神社のすぐ北側には閉鎖中の郵便局が。
入り口付近にエサ皿が置かれています。
と言うことは、もちろん…
郵便局が縄張りの猫たちもいます。
さらに北上して、長崎地区を目指します。
本浦地区と長崎地区の間は、舗装道路でつながっているので歩きやすいです。
車はおろか、人通りもほぼありません。
のんびりしてますねぇ。
長崎港に到着しました。
本浦港から長崎港までは、寄り道せず歩けば30分くらいでしょうか。
この辺りは本浦港と違って猫は少ないですね。
長崎地区の北端は、香川県の有形民俗文化財にも指定されている、大規模なお墓(埋め墓)が広がっています。
「長崎集落の埋め墓」は、現存する(現在も運用されている)両墓制のお墓としては日本最大規模らしいです。
一故人に対し
1.遺体を埋葬する「埋め墓」
2.お参りするための「詣り墓」
という、二つの墓を作る墓制習慣。
「詣り墓」は普通想像するような「石塔のあるお墓」が多いですが、「埋め墓」は小石のようなものを積み上げいたり、丸いコンクリート(?)が乗せられていたりと独特な佇まいです。
お墓の手前の鳥居のあたりには、猫たちがたくさん集まっていました。
後で調べたところ、この左側が「佐柳島猫を見守る会」の会長の池田さんの土地で、猫たちが遊べるようビニールハウスや公園などを作ってらっしゃるよう。
だから猫が多かったんですね。
お墓の前の海岸で、近くの猫にエサをあげていたら、他からもどんどん集まってきました。
すぐに10匹くらいに囲まれます。
一か所にエサを置くと独り占めする子がいるので、ケンカしないよう距離を開けてエサを置きます。
警戒心の強い子は、直接エサをあげようとしても近づいて来ません。
なので、他の猫が来ない位置にエサを置いて、素早く離れると食べてくれます。
みんなにエサが行き渡るよう悪戦苦闘していたら、1匹の猫がリュックから「ちゅーる」を引っ張り出していました。
「ちゅーるくれよ」と、目で催促されます。
リュックのファスナーをちゃんと閉めていなかった僕が悪いのですが、ちゃっかりしてますね。
調子に乗って、手渡しでエサを上げようとしたら引っ掻かれました…。
心が折れたので宿へ向かいます。
長崎地区を出て南下。
ときおりウグイスの鳴く声と、波音だけが聞こえる静かな道を行きます。
気持ち良くて、無限に歩けそうです。
ネコノシマホステル
こちらが、今日泊まる「ネコノシマホステル」。
廃校をリノベしたカフェ兼ホステル。本浦地区と長崎地区のちょうど間にあります。
集落からは少し離れた場所にあるのは、たぶん元学校だから。
2つの集落どちらからでも通える場所にしたんでしょうね。
「海のそばの元廃校」ということもあり、映えスポットも多数。
客室は全部で4つ。
それぞれ、図書室・資料室・理科室・図工室となっており、「元教室の雰囲気」を残した作りになっています。
僕が今回泊まるのは図工室。1泊5,500円(2024年4月時点)。
ちなみに、カフェと受付のある建物は元職員室だそう。
黒板や図工の道具などが、そのまま飾られています。
ポット、冷蔵庫、エアコンなどは完備。
清掃も行き届いており清潔です。
ただ、建物自体が古いので「外の音が入りやすい」のが気になる人はいるかも。
シャワー、トイレは共同。
数も多いですし、思ってたよりかなりきれいです。
部屋の前にはベンチがあり、猫たちが遊んでくれます。
すぐに膝の上に2匹乗ってきて、身動きが取れなくなりました。かわいい。
夕食は日替わりの定食。
宿泊者限定・要予約。1,100円(2024年4月時点)。
どでかい「たこの天ぷら」が美味しかったです。
「なんか小指が曲げづらいな」と思ったら、猫に引っ掻かれたところがパンパンに腫れてました。
「猫のひっかき病」という感染症らしく、人によってはリンパ節の腫れや微熱が出るようですね。
僕は数日で治りましたが、なかなか治らないようなら病院へ。
2日目の朝。
昨日はちょっと曇っていましたが、今日は快晴。
チェックアウト前に少し猫たちと遊びます。
「動物と遊べる宿」は個人的に高評価ですが、ここは猫の数も多いし人懐っこいしで最高でした。
チェックアウトは、この「鍵返却箱」に部屋の鍵を投入すれば完了。
出発します。
チェックアウト→出港
帰りのフェリーまで少し時間があるので、散歩しつつ島の猫たちと遊びます。
猫は、エサを与えすぎると免疫力低下や病気につながります。
「最後だから」「持って帰ってもしょうがないから」と、エサをあげすぎないようにしましょう。
最初に少しエサをあげるだけで(というか、そもそもあげなくても)、なついてくれる子も多いですよ。
佐柳島は、去勢していない(桜カットされていない)猫が多いようで、子猫も結構います。
本浦地区には「大天神社」という天狗を祀った神社があるそうですが、現在(2024年4月)はイノシシが出るので立ち入り禁止となっています。
帰りのフェリーが来たので、そろそろ出発。
桟橋の真ん前でも、猫たちがくつろいでいます。
人が通っても全然気にしませんw
というわけで、猫島として有名な佐柳島でした。
ここは猫スポットがはっきりしており、エサやり可能なので猫と遊びやすいのが良いですね。
また、ネコノシマホステルという優良な宿泊施設があること、関西圏からのアクセスが簡単なことなどが、個人的にはかなり好ポイント。
リピーターが多いというのも頷けます。というか、僕がリピーターになりそう…。
猫好きなら一度、足を運んでみては?
それでは。